「Webデザイナーはやめとけ」と言われるけど実際はどう?現役で働く私が解説。

この記事を見ていただいている方は、おそらく「Webデザイナーはやめとけ」と実際に言われたり、Webデザイナーってやめといた方がいいのかな…?という不安があるのではないでしょうか。

私がWebデザイナーを目指したときも実際にやめとけと言われたことがありました。
そして、やめといた方がいいのかな?と少し不安になっていたのも覚えてます。

今となっては無事にWebデザイナーになり数年間働いていますが、正直後悔もないし、Webデザイナーはやめとけ!と言われるような職業ではないというのが本音。

ということで、このような結論に至った理由を当記事でこれから説明していきますね。

とも

実際にWebデザイナーとして働いてきた経験や、Webデザイナーの実態を交えて記事を書いていきます。

目次

WEBデザイナーはやめとけと言われるけど実際どう?

WEBデザイナーはやめとけと言われるけど実際どう?

記事冒頭でも書きましたが、Webデザイナーはやめといた方がいいような職業ではないです。
理由は、実際に働いてよかったと思えているから。

ただ、これはあくまで個人的な意見。
やめとけという人には、それなりに理由があるから言っているのでしょう。

ということで、続きでWebデザイナーがどうしてやめとけと言われるような職業なのか、原因や理由を紹介いたしますね。

Webデザイナーはやめとけと言われる理由・原因

Webデザイナーやめとけと言われる理由・原因

Webデザイナーはやめとけと言われる理由・原因として考えられるのは、次の5点。

  • 年収が低い印象がある
  • 残業が多く激務・過酷な印象がある
  • 技術やトレンドの移りが激しく勉強が大変
  • 年齢を重ねるとしんどくなりそう
  • 将来的に無くなる職業だと思われている

理由1、年収が低い印象がある

事実、Webデザイナーは他業種と比べて年収が低いです。

dodaさんのエージェントサービスに登録した20歳から65歳までの人の平均年収データを集計した結果によると、2020年12月時点でWebデザイナーの平均年収は363万円。

一方、全職種の平均年収は409万円です。
(参考:doda

とも

業界的に年収が低めの職種なため、やめといたほうがいいと言われるのではないでしょうか。
お金がよりもらえる仕事の方が、生活が安定しやすいですしね…

理由2、残業が多く激務・過酷な印象がある

Webデザイナーは、納期がある仕事です。

忙しいからといって納期を伸ばすということはありえない。
仕事内容が多く間に合わなければ、残業してでも間に合わせなければいけません。

ちなみに、デザインの仕事は慣れてくるとアイデアというか引き出しが増え、割とパッとデザインのアイデアが浮かぶようになりますが、最初のうちは経験も少ないのでデザインを作るのに時間がかかるんですよね…

とも

新人の頃はデザインが思いつかなく時間が予想外にかかることもしばしばありました。

また、IT系は全般的に激務であり、会社に残って徹夜して作業することもある!みたいな印象が昔からあるのですが、この印象がずっと世の中に浸透している感じがします。

技術やトレンドの移りが激しく勉強が大変

Web デザイナーはPhotoshopなどのグラフィックソフトの使い方、デザインの原理原則、HTML/CSSやJavaScriptの言語習得が仕事をする上でのスキルとして求められます。

そしてこれらは、割と早いペースで新たな技術が出てきたり、デザインは流行が移り変わる。

つまり、Webデザイナーとして生きていくなら、アンテナを張り定期的にスキルをアップデートする必要があります。

勉強が苦手な人や、なんとなく楽しそうだからWebデザイナーになりたいと思って目指すのであれば、あとあと絶対に大変になるのでやめとけと言われるでしょう。

年齢を重ねるとしんどくなりそう

Webデザイナーの業務の基本は、デザインを作ったりコードを書いたりして作品を作ること。
つまり、パソコンでの作業が大部分です。

常にパソコンに向き合うので肩こりや眼精疲労、腱鞘炎、頭痛などが懸念されますね。

とも

私の先輩も目が痛いとよく言っていたり、腱鞘炎になっていたこともありました。

PC作業で疲れてしまいがちな人は、将来性を考慮してやめといた方がいいのでは?と言われるのも納得です。

将来的に無くなる職業だと思われている

ここ数年で無料のホームページ作成ツールや、写真加工アプリなどがどんどん増えており、これらの出現や進歩によって将来的にWebデザイナーという仕事がなくなるのではないかと言われています。

とも

別の業種でいうと、事務や会計士なんかも無くなる仕事と言われていますよね。

デザインやWebサイトの作成については確かに専門知識がなくてもできる時代になったので、これからもどんどん発展することにより専門職としては不要になるのでやめといた方が良いという見解なのでしょう。

ただ、後述しますが、今後どんなに進歩してもWebデザイナーが無くなる可能性は限りなく低いですよ。

Webデザイナーはやめとけと言われる理由の実際の見解

Webデザイナーはやめとけと言われる理由の実際の見解

ここまででWebデザイナーはやめとけと言われる理由・原因を書いてきましたが、それに対して実際に私が働いて感じたことや、見解はこちら↓

  • 年収は他業種よりも上げやすい
  • 残業が多かったり過酷な会社は減りつつある
  • 確かに技術やトレンドの勉強は必要だが、スキルがつくと年収に直結する
  • 役職が上がると仕事内容は変化し、給料や業務も変わる
  • AIやノーコードが発達してもWebデザイナーはなくならない

年収は他業種よりも上げやすい

私がWebデザイナーになる前は普通の営業マンだったのですが、その時に比べたらWebデザイナーは年収をあげやすい業種だと感じました。

もちろん働き方やスキルの身につき方、会社への貢献度、会社の方針によって給料の上がり方に差はあります。

ただ、Webデザイナーという職業はスキルがあればそのぶん仕事をこなすスピードや売り上げに直結する。
ということで評価しやすく給料もあげやすい。

なので、最初は給料は低めからスタートするかもしれませんが、スキルをつけていけば金銭面で困らないようになることも十分可能ですよ。

さらに言えば、自分で稼ぐことができるスキルが身につくので、副業をして副収入を得ることも可能。

とも

3年目から副業を始めたんですが、本業と合わせてこんな稼げるんだ!という状態になりました。びっくり!

残業が多かったり過酷な会社は減りつつある

今は労働基準法に厳しくなってきてますよね。

「1日8時間、1週40時間以内」を守るよう残業管理されていたり、有給は年に5日は必ず消化するよう会社から指示されるところも増えています。
そういう世の中なんです。

とも

私は会社から残業しないよう厳しく言われるので1日で30分もしないようにしており、有給も年間で5日以上必ず取得してます。
有給取らないと会社が罰せられるんですよね。

世の中が変わっており厳しくなっているので、労働時間や有給取得についてテキトーな制作会社があればその会社はマズイです。

もしそのような会社に在籍してしまったら、転職を検討することをおすすめします。

確かに技術やトレンドの勉強は必要だが、スキルがつくと年収に直結する

Webデザイナーに必要なスキルやトレンドは確かに移り変わりが早く、定期的な勉強は必要です。

しかし、勉強が必要なのはどこの業界でも一緒じゃ無いでしょうか?

逆に勉強が必要のない仕事であれば、進歩しなくいつか衰退し仕事がなくなってしまう危険性だってありますよね。

ただ、やはりWeb系に関しては移りが激しく勉強するスパンも短いです。
学ぶのが嫌いであったり、ついていけなさそうであればWebデザイナーはおすすめできません。

とも

当記事内で頻繁に説明してますが、スキルがあれば割と給料に直結する業種なので、稼ぎたいなら知識をつけていこう!

役職が上がると仕事内容は変化し、給料や業務も変わる

Webデザイナーはパソコンと向きあって作業するのがメインの仕事なので、高齢になったときでも大丈夫かという心配があるかと思います。

これに関しては、一般的に経験を積むと管理職になったりまとめるポジションになるので心配しなくて大丈夫です。

後輩の管理や、制作チームをまとめるディレクター、全体の進捗管理をするプロデューサーなどのポジションがあるので、一生PCの前でデザインを作り続けるわけじゃないですよ。

逆に管理するポジションがしたくないからずっと作業をするプレイヤーのポジションにいる方も普通にいます。

AIやノーコードが発達してもWebデザイナーはなくならない

コードの知識がなくてもWebサイトが作成できるツールや、画像加工ツールが今後増えたり進歩しても、Webデザイナーの仕事は無くなることがないです。

なぜなら、Webデザイナーの仕事の本質はコードを書いたり画像加工をするような単純作業ではないから。

ユーザーが使いやすいレイアウトや色使い、目的のページへ誘導する設計、SEOやライティングに関する知識などがあると、その人にお願いすることで売上アップや認知拡大などの効果が見込める、価値のある本当のWebデザイナーです。

これらはターゲット層や目的によって考えることが変わる複雑なことであり、クライアント(依頼主)からヒアリングした内容によって解決策などを考えて作っていくという高度なもの。

また、コードを書かなくても作れるツールがあったとしても、結局は経験豊富なプロじゃなければ満足のいくものを作るのは難しいです。

とも

レイアウトや色の知識、デザインの原則を知らない状況で、きれいでいい感じのデザインを完成させるのは難易度が高すぎる…

なので、Webデザイナーが無くなるというからやめとけという意見はあまり気にしなくて良いですよ。

Webデザイナーになるメリット・デメリット

Webデザイナーになるメリット・デメリット

もし誰かにWebデザイナーはやめとけと言われたら、実際に自分でメリットやデメリットを知った上で判断したいですよね。

ということで、ここからは実際に現役で働いている私から正直なメリットとデメリットをお伝えします。

まずはデメリットから。

Webデザイナーという仕事のデメリット

  • 未経験だと給料が低い
  • 最初は覚えることが多い

Webデザイナーは未経験初心者は給料がとても低い。
年収240万とかもざらにあります。手取り15万くらいですね…

また、スキルがものをいう仕事なので、最初は覚えることも多いです。
グラフィックソフトの操作方法やサーバー・ドメイン関連、デザインの原則、コーディングスキルなど。

とも

給料に関しては初期から副業をして臨時収入を得るようにするといいですよ。収入も増えて経験も身につく!

覚えることが多いことについては、最初から完璧を目指さず、ある程度覚えたら就活し、その後は働きながら経験と知識を積んでいけば全然問題ないですよ。

Webデザイナーという仕事のメリット

  • スキルが身について職に困らない
  • スキル次第で年収アップが見込める

一方、Webデザイナーという仕事のメリットはこの2つ。

一番はスキルが身について職に困らなくなるという点です。

とも

今は副業で自分で稼ぐことができるようになったので、もしも明日会社が倒産し就活もうまくいかなくても、なんとかなると思えるようになりました。笑

前職の営業マン時代ではこんな風に思えなかった。

また、スキルがつけば年収アップが見込めるのがメリットです。

どの業種でも基本的にそうだと思いますが、Webデザイナーは特に顕著。
実際に私もできる仕事(コーディングやディレクションなど)が増えると比例して年収が上がっていきました。

Webデザイナーをやった方がいい人・やめておいた方が良い人

Webデザイナーをやった方がいい人・やめといた方が良い人

ここまで説明してきたことや、自分が経験してきたことから考えて、Webデザイナーをおすすめ人・やめておいた方が良い人を自分なりにまとめてみました。

まず、Webデザイナーをおすすめできるような人はこちら。

  • デザインの仕事に就きたい人
  • デザイン以外にも興味を持てる人(コーディングやディレクションなど)
  • 自分で稼ぐスキルを身に付けたい人
  • パソコン作業が苦にならない人
  • 成長を楽しめる人

デザインが好きなのはもちろんですが、デザインだけでは必要とされる人材や稼ぐことのできる人材にはなりにくい。
コーディングやディレクション、広告運用などWeb制作全般に興味が持てる方がいいです。

逆に、Webデザイナーはやめておいた方がいいと思う方はこちら。

  • デザインだけしか興味がない方
  • 現状維持で生きていたい方
  • 年収1,000万とかに早くなりたい方

Webデザイナーは年収1,000万になるのは相当スキルがあったり、独立しその中でもとても頑張らないとなれないレベル。

そこまでの年収を目指すなら高給な業種(コンサルや金融業界など)を目指す方が現実的ですよ。

やめとけば良かったとならないための会社選びのポイント

やめとけば良かったとならないための会社選びのポイント

会社の環境が悪いせいで、Webデザイナーという業種そのものをやめとけば良かった…と思うケースも十分にあります。
ということで、そんな会社を選んでしまわないよう、ポイントを3つご紹介。

  • 格安のWeb制作会社は避ける
  • 自社事業を持つ企業も探してみる
  • Webデザイナーが独身ばかりの制作会社は避ける

格安のWeb制作会社は避ける

格安の金額で受注している制作会社は、激務だったり薄給で昇給も見込めないところが多いです。

1件あたりの単価が低いと、そのぶん多く仕事をしなければいけないので激務になりがち。
また、利益率も低いので社員への還元もあまり期待できない。

ある程度の単価でも顧客獲得できるノウハウがあり、しっかりと適性料金で運営している制作会社を選ぶことをおすすめします。

とも

面接時に平均の受注金額の目安を聞いておくと良いですね。

自社事業を持つ企業も探してみる

企業選びの際は、Web制作だけを業務にしている企業ではなく、別業種(例:アパレルブランド)のデザイン部門での募集なども視野に入れると良いです。

企業のデザイン部門のデザイナーは「インハウスデザイナー」と呼ばれることがあります。

メインの自社事業を持っており安定していると、企業としても安定し待遇がよかったり長く働ける可能性が高いです。

ちなみに、実は給料も比較的良いなんてことも全然ありますよ…!

自社事業の未経験入社で22万としていた場合、デザインの部署で未経験だとしても同じ会社なので22万で採用するなどのケースもザラにあります。

未経験者は給料が低めのWebデザイナーにとって、インハウスデザイナーは割と狙い目!

Webデザイナーが独身ばかりの制作会社は避ける

Webデザイナーが独身ばかりの会社は、もしかすると待遇があまり良くないことから結婚という選択に至れない状況になっているという可能性があります。

とも

生活面で困ってないけど結婚しない人かもしれないし、一概には言えないんですけどね…

既婚者が多い職場であれば、結婚しても生活していける待遇になっているということがわかるので、なるべくなら既婚者が多い職場を選ぶことをおすすめします。

まとめ:Webデザイナーはやめとけと言われても、自分で考えて結論を出そう

まとめ:Webデザイナーはやめとけと言われても、自分で考えて結論を出そう

結論としては、Webデザイナーは

  • 年収が低い印象がある
  • 残業が多く激務・過酷な印象がある
  • 技術やトレンドの移りが激しく勉強が大変
  • 年齢を重ねるとしんどくなりそう
  • 将来的に無くなる職業だと思われている

などの理由からやめとけと言われたり思われることもありますが、実際はスキル次第で年収をあげることができたり、得たスキルを活かし副業をすることでお金を稼ぐことは十分に可能。

将来的になくなる可能性も実は低く、ちゃんと会社を選べば激務になる可能性も下げられます。

トレンドの移りや技術の進歩が早い業界ですが、興味を持って勉強をしていけばスキルもつき、会社が倒産しても自分で稼げるので自立して生きていける。

終身雇用をする企業が一般的という概念が崩壊し、これからは副業や自分のスキルで生きることが求められつつある時代になってきたことで、Webデザイナーという職種は時代にあった働き方ができる職業ではないでしょうか。

ということで、実際に働いている私はWebデザイナーはやめとけとは言わず、むしろ自分で稼ぐスキルが身につくんだからおすすめするよ。というお話でした。

Webデザイナーになりたいと思った方へ

当記事を見て、Webデザイナーはやめといた方が良い職業じゃないんだ!と思い、Webデザイナーになりたいと興味を持った場合なんですが、まず最初はどうやって勉強すれば良いか悩みますよね。

Webデザインのことを勉強する方法は「独学」「職業訓練校」「オンラインスクール」の3つ。

ただこの中でも勉強法はどれでも良いというわけではありません。

WebデザイナーはWebデザイン以外にもHTML/CSSやPhotoshopなどのツールの使い方、デザインの原理原則など学ぶことが多く、独学で学ぶとなると膨大な時間がかかったり、間違った内容で覚えてしまう可能性が非常に高い。

また、職業訓練校で学べる内容についてはとても現場で使えるスキルではないので、ちゃんとした制作会社に採用される見込みも低いです。

とも

実際に採用担当をしたときに職業訓練校からの応募者がとても多かったのですが、学習期間に対して身についているスキルがとても低いパターンが多く、採用が難しい方がほとんどでした。

なので、身につくスキルや就活のことを考えるなら、オンラインスクールを利用した学習がおすすめです。

オンラインスクールは質の高い講師や現役のデザイナーから教わるので効率よく学習できたり、質問や就職サポートがあるので、独学や職業訓練校で学ぶよりも確実に、圧倒的に力がつきます。

オンラインスクールはたくさんあるのでどれを選べば良いのか悩むのが難点。
ということで、就職サポートがあり、利用者も多くて評判も良く、学べる内容の質も高く、無料体験などがあるスクールを下の記事でまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。

この記事がいいなと思ったらシェア!
目次
閉じる